Tuesday, June 22
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注射怖い…な人でも摂取可能な吸入型のワクチンが開発中 – GIZMODO JAPAN

注射、怖い。

2020年は新型コロナウイルスの蔓延で、世界が一気に変わってしまった歴史の転換点として、今後も長く記憶にとどめられる年となることでしょう。いま期待が高まっているのは、完成したワクチンが大勢の人に接種され、はやく日常を取り戻せるようになっていく展開です。きっとワクチンの接種がいろんなシーンで必須となる、新たなスタンダードも築かれていくのでしょう。でも、痛い注射は絶対に嫌なんだよなって人もいるのでは?

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Photo: Staquicini et al/Med

実は、ワクチンを予防接種の形で提供するのみならず、新たなスタイルを目指す研究も進んでいます。たとえば、米国ニュージャージー州のラトガース大学(Rutgers University)の研究チームが研究している方法。から吸収されたワクチンが、血流に取り込まれて免疫を作り出す手法をすでにマウスや霊長類の動物実験で試して、一定の成果を上げていると医学ジャーナル「Med」に発表しました。特定のタンパク質分子に書き換え可能なファージワクチンを用いることにより、細胞内でウイルスの脅威を認識する免疫反応を活性化できるとされています。

ファージワクチンそのものは、すでに以前から抗生物質に代わる療法として一定の注目を集めてきました。同研究チームを率いるWadih Arap氏によれば、新たに噴霧式のファージワクチンの開発に成功。肺細胞のレセプターと結合する特定のタンパク質分子をキーにしてエアロゾルで肺へと送り込み、そのまま血流にのって体内の免疫強化に役立てられるんだとか。

実験ではこの新たな吸入型ファージワクチンが、肺の正常な機能に損傷をもたらさないことも検証済みです。しかしながらArap氏は、あくまでも実験は初期段階に過ぎず、肺機能は複雑なため人体でも安全かどうかのテストを進めるにいたるのはまだ先の話だとしてもいるようです。

とはいえ、同ワクチンの最大のメリットは安価大量生産可能なうえ、保存に極度の低温環境を必要としないこと! いま大注目となっている、ドイツのBioNTech(ビオンテック)や米Pfizer(ファイザー)などのmRNAワクチンは、マイナス70度や80度といった低温保管が課題となっていますけど、それを必要としないメリットの意義は大きいでしょうね。

痛い注射を受けなくても、鼻や口から吸い込むだけでワクチンを接種できる時代…。新型コロナウイルスへの対策ももちろんですが、喘息嚢胞性線維症といった呼吸器系の疾患への新たな治療法として、期待が高まってもいるみたいです。

Source: Med

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